3DSエミュ Citra 開発版のVulkan対応を試してみた
CitraのVulkan対応がひっそり進められている事は既にご存知の方もみえるかと思いますが、そろそろマスターにマージされる頃かしら?と思い始めてからなんだかんだで数ヶ月が経過しました。
yuzuのVulkanがわりと早い時期に実装されていた気がするのでCitraもすぐじゃないかと安易に考えてましたが、さすがにそれは甘かったようです。そういえばRyujinxも結構かかりましたもんねぇ…という事で現時点ではどんな感じなのか試してみたい人柱な方にダウンロードリンクの紹介です。
GitHub ActionsからのダウンロードなのでGutHubのアカウント登録が必須です。
Citra Vulkan対応 開発版のダウンロード
こちらのGitHubからダウンロードできます。
ワークフローの中央辺りが vulkan-2 のものを選択します。
その部分をクリックしろという事ではないので注意です。
Artifactsは msvc がWindows版です。
ダウンロードしたファイル(msvc.zip)を展開すると更に拡張子が .7z と .zip のファイルが同梱されていますが、どちらも中身は同じなのでお好きな方を任意の場所に展開してフォルダ名を変更するなりしましょう。
動作確認はポータブルモードを推奨
現行のCanary・Nightlyとは設定ファイルの互換性が微妙に怪しい感じなのでポータブルモードを推奨します。Citraの初回起動前に user という名前の空フォルダを本体と同じ場所に作成しておくとポータブルモードになります。
Vulkanの設定
メニューから Emulation > Configure... > Graphics の Advance タブを開いて Graphics API のプルダウンメニューから Vulkan を選択すればOKです。
とりあえず私が少しだけ確認してみたところ、やはり動作的にまだ不安定な部分があるようでゲームを起動してもすぐに落ちてしまう事があったり、以前からずっと気になっていた真・女神転生IVの戦闘で透過処理がうまくいってないのか弱点をついた時のエフェクトが四角く見えるのも相変わらずでした。
Vulkanになった事でしれっと直ってたりしないかしらとちょっぴり期待したんですが全然関係なかったみたいですねぃ…
人柱上等な方はお試しを
この開発版ではUIの言語が変更不可っぽいですが、あくまでもVulkanのテストという事で必要最低限の機能以外はオミットしてあるのかもしれません。
何れにしてもまだ絶賛開発中のようなので過剰な期待は無しの方向でお願いしたいと思います。ゲームによってはVulkanだと起動しないとかOpenGLより重くなったという話もあるようですので。