【3DSエミュレータ】Citra
Nintendo 3DS Emulator Citra
個人的に今、一番注目しているエミュレータがこのCitraです。動作可能なソフトはまだそれなりといったところですが、中にはエンディングまで快適にプレイ可能なものもあるようで、今はただステートセーブの実装がひたすら待ち遠しい限りです。
当エントリーは過去記事をそのまま移行したのでかなーり古い内容となっています。近い内に新しいフォーマットを考えて加筆・修正する予定ですのでしばらくお待ちいただきたい。
Citra
エミュレータ詳細 | Detail
プラットフォーム | Platform
- Windows
- Linux
- Mac
主な機能 | Function
- BIOS不要
- 日本語対応
- 高速化
- 高画質化
- シェーダー
- フィルター
対応フォーマット | Format
- 3ds
- 3dsx
- elf
- axf
- cci
- cxi
- app
公式サイト | Official Website
ダウンロード | Download
正式版はまだありません。 Stable version is not yet.
インストール | Install
公式サイトのダウンロードページから Nightly Build または Bleeding Edge Build をダウンロードします。
Nightly Build
安定版がリリースされていない現在では、どちらかと言えばこちらをメインにした方が動作的には安定しているのではないかと思われます。 インストールはダウンロードしたzipファイルを解凍して、任意のフォルダに移動するだけでOKです。
Bleeding Edge Build
Nightly Build に機能追加する前に動作を確認する為のバージョンといったところでしょうか。こちらは Nightly Build より実験的な意味合いが強いように思います。 公式サイトからはインストーラ形式しかダウンロード出来ませんが、GitHubからだと full.nupkg というファイルと delta.nupkg(差分ファイルみたいな)もダウンロード可能です。
CitraSetup.exe でインストールする
インストーラ形式の CitraSetup.exe を実行すると、確認画面の表示も無く問答無用で以下のフォルダに Bleeding Edge Build がインストールされ、同時にデスクトップにショートカットが作成されます。
C:\Users\ユーザー名\AppData\Local\citra\app-0.1.xxx
CitraSetup.exe・full.nupkg を解凍する
フリーソフト等のアーカイブユーティリティ(私は Universal Extractor を利用しています)で中身を解凍して取り出す事も可能です。解凍する場合は CitraSetup.exe からだと二度手間なので(中に full.nupkg が入っています)、最初から full.nupkg をダウンロードした方が良いでしょう。 full.nupkg を解凍すると以下のようなファイル構造になっています。
├ _rels/
├ lib/
│ └ net45/
│ ├ platforms/
│ ├ citra.exe
│ ├ citra-qt.exe
│ │ ~
│ │ updater.exe
│ └ zlib1.dll
├ package/
├ [Content_Types].xml
└ citra.edge.nuspec
任意の場所に net45 をフォルダごと移動してリネームしてしまいましょう。
設定 | Configuration
citra-qt.exe を実行すれば起動します。細かい設定に関してはぼちぼち追記していく予定です。
Tips | Tips
セーブデータの保管場所
ゲームリストを開いた状態から、セーブデータを確認したいゲームの上で右クリックすると Open Save Data Location というダイアログがポップアップします。更にそれをクリックする事でセーブデータを保管しているフォルダが自動的に開きます。
設定ファイルの保管場所
├ platforms/
├ user/
│ └ config/
│ ├ qt-config.ini
│ ├ sdl2-config.ini
│ ├ nand/
│ ├ sdmc/
│ ├ sysdata/
├ citra.exe
├ citra-qt.exe
│ ~
└ zlib1.dll
同じフォルダ内にある sdl2-config.ini に設定に関するヒントが書いてあるので、一度目を通しておくと良いかもしれません。
カスタムレイアウト
上下の画面サイズと位置を自由に変更出来る機能です。Bleeding Edge Build に実装されたと思ったらすぐにメニュー画面から無くなってしまいましたが、機能自体はちゃんと残っていて設定ファイルを直接編集する事で使用可能になります。
qt-config.ini を開いて見出しが [Layout] の部分を探します。見つかったら custom_layout を true にする事でこの機能を有効化出来ます。あとは各画面の数値を好きなようにカスタマイズしてみて下さい。尚、custom_top が上画面で custom_bottom が下画面になります。
サンプルとして、下画面の比率をキープしつつ余白が無くなるまで拡大した設定例を挙げてみます。
下画面の余白が出ないよう拡大
custom_layout=true custom_top_left=0 custom_top_top=0 custom_top_right=400 custom_top_bottom=240 custom_bottom_left=0 custom_bottom_top=240 custom_bottom_right=400 custom_bottom_bottom=540
画面を横に並べる事も可能
設定次第では画面を横に並べる事も出来ますが、デフォルト(400 x 480)以下のサイズには出来ないという制約があるようで、縦のサイズを最低でも 480 以上にしないと余白が出来してしまう為、ある程度サイズの大きいディスプレイでないと厳しいかもしれません。
とりあえずこちらも書き方の例という事で、下に余白は出来てしまいますが一応挙げておきますのでご参考までに。
custom_layout=true custom_top_left=0 custom_top_top=0 custom_top_right=400 custom_top_bottom=240 custom_bottom_left=400 custom_bottom_top=0 custom_bottom_right=720 custom_bottom_bottom=240
背景色を変更する
背景色と言われてもピンと来ないかもしれませんが、画面の余白部分の色の事です。qt-config.ini を開いて見出しが [Renderer] の部分を探します。見つかったら以下の部分を変更したい色に設定します。
bg_red=0 bg_green=0 bg_blue=0
red(赤)、green(緑)、blue(青)の組み合わせで色が決まります。
red | green | blue | 背景色 |
0 | 0 | 0 | Black |
0 | 0 | 1 | Blue |
0 | 1 | 0 | Lime |
0 | 1 | 1 | Cyan, Aqua |
1 | 0 | 0 | Red |
1 | 0 | 1 | Magenta, Fuchsia |
1 | 1 | 0 | Yellow |
1 | 1 | 1 | White |
0 か 1 しか指定出来ないと思ってましたが、sdl2-config.ini によると
# Must be in range of 0.0-1.0.
という事なので、数値によっては中間色にも出来そうな感じです。あまり凝るようなところでも無いのでこれ以上は確認していませんが、拘りのある方は色々とイジっていただければよろしいかと思います。
その他のTips
今はまだこのくらいですが、何かあれば追記していきます。