DCエミュ redreamの導入と初期設定など
redreamは日本語化されていないものの設定項目が少なく直感的にわかりやすいUIなので、エミュレータの入門用としても最適な感じのドリームキャストエミュではないかと思いますがどうでしょう。
なので、何となくイジってればそれなりに使えてしまいそうな気はしなくもないですが、無いよりはあった方がいいかも?という事でredreamの導入と初期設定について書いてみたいと思います。
2022/04/11時点で最新の開発版 v1.5.0-1044-g1e79940での設定内容になります。
公式の設定ガイド
redream公式サイトのHelpページを参考にしています。
redream導入の事前準備
redreamの導入にあたってハードウェア要件と起動に必要なファイルの確認です。
ハードウェア要件
こちらは公式に記載されている最小構成になります。
- Windows 7(x64)以降 x64
- AVX2、またはSSE2のサポート
- OpenGL 3.1
- RAM 512MB
なので、少々古めのPCでも問題なく動作すると思われます。
redreamの導入に必要なファイル
redreamの起動にBIOSイメージは必須ではありませんが、あった方が互換性は向上するはずです。
BIOSイメージ(boot.bin)
redreamの導入
それではredreamのダウンロードからインストールまでの手順です。
redreamのダウンロード
redreamは安定版・開発版共に公式サイトからダウンロードします。Stable Releasesが安定版、Development Releasesが開発版です。
安定版はしばらく更新されていないので開発版の使用をお薦めします。
redreamのインストール
ダウンロードしたバイナリを任意のフォルダに展開するだけです。
BIOSを使用する場合は boot.bin というファイル名でredream本体と同じ場所に配置します。
redreamの起動
redream.exe を実行します。
redreamの設定
redreamの初回起動(ライブラリ未設定)時に次の画面が表示されます。
Go to Library をクリックするとLIBRARYのタブに移動します。
LIBRARY
Add directory をクリックしてGDIやCHDフォーマットのイメージファイルを保存したディレクトリを選択して Add パス to library をクリックします。
ディレクトリを追加するとGAMESタブに移動します。この時に設定したディレクトリ内のイメージファイルがスキャンされ、自動的にサムネイルをダウンロードしてグリッド表示してくれます。
以降はGAMESタブがランチャーとして利用出来ます。
この後、LIBRARYから更にディレクトリを追加する事も可能です。
SAVES
ビジュアルメモリ(VMU)の管理画面です。初回起動時は上の画像のようにまっさらな状態ですがセーブデータがあるとこんな感じになります。
この辺りの操作に関してはこちらのエントリーで紹介してますので参考になれば幸いです。
INPUT
接続されているゲームパッドがあればデフォルトでPort Aに設定されているかと思いますが、変更したい場合はクリックすると次に表示されるコントローラー画面で設定出来ます。
Input device
入力デバイスを表示された中から選択します。
- auto(自動)
- 接続中のゲームパッド
- keyboard(キーボード)
- disabled(無効)
Device type
デバイスの種類を選択します。
- controller(コントローラー)
- keyboard(キーボード)
- lightgun(ドリームキャスト・ガン)
Analog deadzone
アナログスティックのあそびを設定します。
クリックする毎に3ずつ値が増加していき、21の次は0に戻ります。
デッドゾーンをそれ以上に設定しなきゃいけない状態だともうそのゲームパッドのスティックはダメなんじゃね?と言えなくもないですが、とりあえず21以上の数値に設定したい場合は後述するredream.cfgを直接編集する方法で可能です。
VIDEO
画面表示に関する設定です。
Window mode
ウインドウモードの設定です。
- windowed(ウインドウ)
- borderless fullscreen(ボーダーレスフルスクリーン)
- exclusive fullscreen(排他的フルスクリーン)
何やら専門的な用語なので詳しくはググっていただきたい。私は常にウィンドウモードしか使わない人なのでぶっちゃけうまく説明出来ません。と言うか一応ググったりイジってはみたんですけどね?それでもよくわからなかったという…
Window size
ウィンドウサイズの設定です。
と言っても選択可能なプリセットが4種類しかなくて全て16:9のサイズなんですよね、なのでワイドスクリーンパッチを適用しない、または出来ないゲームでは画面の左右が黒い状態になります。
- 640 x 480
- 1024 x 576
- 1280 x 720
- 1600 x 900
任意のサイズに設定したい場合は後述するredream.cfgを直接編集する方法で可能です。
Game aspec tratio
アスペクト比の設定です。クリックする毎に以下の順で切り替わります。
- 4:3
- 16:9
- stretch(ウィンドウサイズに合わせる)
Frame skip
フレームスキップの設定です。クリックする毎にonとoffに切り替わります。
Frame rate counter
フレームレートカウンターの設定です。クリックする毎にvblanks per second(いわゆるVPS的な)とoffに切り替わります。
Vertical sync
垂直同期の設定です。クリックする毎にonとoffに切り替わります。
Polygon sort accuracy
ポリゴン並べ替え精度?の設定です。クリックする毎に以下の順で切り替わります。
- per-strip
- per-pixel(32 layers)
- per-pixel(64 layers)
ぶっちゃけよくわかってませんが上に行くほど軽くて精度が低く、下に行くほど重くて精度が高いという感じだった気がします…たぶん。気になる方は適当にイジってみてください。
SYSTEM
ここの設定項目は全てクリックする毎に内容が切り替わるタイプですが、日本向けの設定なら上の画像の通りでいいんじゃないかと思いますがどうでしょう。
- Region(地域)
- Language(言語)
- Broadcast(放送方式?)
- Cable(接続)
接続に関してはcomposite(コンポジット)が一番互換性が高いという説がFlycastのガイドにあったのでredreamでもそうしてみました。
redream.cfgを直接編集して設定
redream本体と同じ場所に redream.cfg というファイルが作成されているので、それをテキストエディタで直接編集してやるとredreamの設定画面からは設定出来ない値に変更する事が可能です。
やろうと思えば他の項目も出来ると思いますが、とりあえずここではスティックのデッッドゾーン(あそび)とウィンドウサイズだけ例として挙げておきます。
スティックのデッドゾーン
Port Aにゲームパッドを設定済みという前提ですが、profile0 で始まる行に deadzone:xx という部分があるので xx の値を変更します。
ウィンドウサイズ
height と width に現在のウィンドウサイズが設定されているので、それぞれアスペクト比を考慮した値で変更します。
例えば4:3ならこんな感じで。
height=960
width=1280
redream.cfgを直接編集してみた結果
アスペクト比4:3でデッドゾーンの値が30%になっていますね?
redreamの導入完了!
このredreamには有料版のPremiumバージョンがあって、無料版では出来ない内部解像度のアップやステートセーブのスロット数が多かったりするんですね。
設定自体は無料版とほぼ変わらないと思うので気になる方はそちらもチェックしてみるといいかもしれません。ちなみにPremium版へのアップグレードはこちらからになります。
その他のエミュレータの導入と初期設定についてのページはこちらにリンクをまとめてありますのでよろしければご利用ください。