DCエミュ Reicast Windows版の起動方法について

2018/10/10

WindowsでReicastと言うと、ほとんどの方がRetroArch(Libretroコア)を利用してたりするかもしれませんが、中には単体エミュのReicastを使いたいという方もいるかと思います。

でも、ぶっちゃけWindows版のReicastって使いにくいんですよね…私の場合は使いにくいどころか起動するだけでもそれなりに苦労させられましたし、現在はPC環境に問題があるのか起動すら出来ない状況ですが、当エントリーではそんな時のトラブルシューティング的な事を少し書いてみたいと思います。

Windows版Reicastの起動に必要な事項と注意点

正直なところReicastはnullDCがベースのはずなのにどうしてこうなったと問い詰めたくなるくらいユーザービリティが落ちたように私は感じていますがいかがなものでしょうか。おまけに公式サイトのヘルプはAndroid版についてしか書かれてないっていう…

ですが、ひとまずその話はおいといてWindows版のReicastを起動するにあたっての必要事項と注意点を思いつく範囲で書いてみますね?

システムファイルの設定

さすがにこれはご存知かと思いますが念の為という事で、Reicast本体のあるフォルダを基準に以下のような構成で配置します。

reicast
  ├ data
  │  ├ dc_boot.bin
  │  └ dc_flash.bin
  └ reicast-win_x64~.exe

VMU(ビジュアルメモリーユニット)のファイルは、Reicastの起動後に自動で作成されます。

デバッグ版dllが必要

当エントリーを書いている2018/10/10時点の最新版では、reicast~.exeを実行すると恐らくmsvcp140d.dllなどが無いと言われるはずです。

DCエミュ Reicast 起動時にデバッグ版dllを要求される

本来ならこのデバッグ版dllは開発環境でしか利用されないので、ユーザーがインストールしている再頒布用パッケージには含まれていません。なので普通はこのdllが要求される事は無いはずなんですけど…

ちなみに、少し前からビルド環境が変わったのかこの「起動時に要求されるデバッグ版dll」が以下のようになっています。

■以前のバージョン

  • msvcp120d.dll
  • msvcr120d.dll
  • vcomp120d.dll

■現在のバージョン(2018/10/10時点)

  • msvcp140d.dll
  • vcruntime140d.dll
  • ucrtbased.dll

PC環境によって要求されるdllが違ってくる可能性はありますが、何れにしても全てデバッグ版dllだと思ってよろしいのではないかと。

デバッグ版dllの入手先

マイクロソフト ダウンロードセンターからVisual Studio Community 2017(無料です)をインストールする事で必要なdllは全て入手可能です。

ただ、容量がムダにデカい(ダウンロードが約1.8GB、インストールすると約6GBくらいだったかな?)事と、インストールにやたら時間がかかるのが難点…このデバッグ版dllの為だけにインストールするのは悩ましいところですが、あやしげなサイトからダウンロードするよりは遥かに安全で確実です。

個別のコンポーネント指定で最低限のインストールで済ませられるかな?とも思いましたが、調べてもよくわからなかったのでこの「C++によるデスクトップ開発」をインストールしました。

VS2017 C++デスクトップ開発のインストール

余談になりますが、上記の手順でVS2017をインストールしたところ、一旦はReicastが起動出来るようになったものの、その後で必要なdllのみReicast本体と同じフォルダにコピーして、VS2017をアンインストールしたらReicastが起動出来なくなってしまいました…単純に必要なdllさえあればいいというものでもなかったようです。

後日、VS2017を再インストールしたら起動するようになりました。

デフォルトのキー設定について

本体を起動すると最初に時刻設定画面が表示されますが、私のPC環境ではこの画面でカーソルを上下に入れたり適当なキーを押すと必ずReicastが強制終了してしまい、そこから先に進む事が出来ない状態がしばらく続いていました。

DCエミュ Reicast 起動時の異常終了

ところが、先ほど書いた「起動時に要求されるデバッグ版dllの種類が変わった」バージョンのバイナリからこの現象が発生しなくなったようです。

そこで次に問題になるのがデフォルトのキー設定です。

  • STARTボタン:右Shiftキー
  • 決定(Aボタン):Vキー
  • キャンセル(Bボタン):Cキー

適当ですがこんな感じ?かな?(違ってたらすいません…XとYボタンは未確認です)STARTボタンに割り当てられているキーがEnterでは無い事に注意です。てかこれ結構落とし穴じゃないかと思うんですけどね…なんで右Shift?みたいな。もしかしたらキーボードの規格によって違ったりするんでしょうか、よくわかりません。

とりあえず、時刻設定画面は時刻合わせをしてからVキーで先に進めます。以前はReicastを起動する度にこの画面が表示されていましたが現在は対応されているはずです。この後ゲームが起動したらSTARTボタンはEnterではなく右Shiftキーなのをお忘れなく。

本体の設定を行うメニューが無い

これがWindows版Reicastの最も致命的に残念なところですが、GUIと言うかメニューらしきものが一切見当たりません。なので設定をイジろうと思ったら今のところemu.cfgというファイルを直接編集するしか無いようです。

とか言って、おま環で表示されてないだけで実はちゃんとした設定画面があったりするんでしょうか?nullDCにはあったのにReicastに無いとはちょっと考えにくいです。それに直接ファイルを編集しようにも何をどんな風に書いたらいいのかさっぱりわかりません、ヘルプも無いしコレもう一体どうしろと。

WindowsでReicastを使うならRetroArchの方が簡単

そんなわけで、苦労して起動まで持っていったところでそこからどうやって細かい設定をするかが現状よくわからないので、Windowsでは素直にRetroArchのReicastコアを利用するのが最も簡単ではないかと思います。

とは言うものの、私のPC環境ではRetroArchでReicastコアを起動すると、起動中のゲームやRetroArch本体を閉じる際に必ず異常終了しちゃうんですよね。これもおま環の可能性はありますが、Redreamのコアでも同じ現象が発生するのでDCのコア特有の問題なのかもしれません。いつまでも古いPCとWindows 7を使ってるせいで色々とトラブルが多いんですかねぇ…

とりあえず今回はそんなところで、当エントリーの内容が少しでもどなたかのお役に立てば幸いです。