マルチエミュ BizHawkを使ってみよう
BizHawkの使い方という事で過去に書いたエントリーのリライト…と言うより、ちょっとばかり体裁を整えて添削しただけですが、BizHawkはUIの変更が全く言っていいほど無いので現在でもそのまま通用するのではないかと思います。
どこかでフォーマットを決めて各エミュレータの基本的な設定方法などまとめたいのはやまやまですが、いつになるやら…というのは私が一番思っている事なのでひとつ長い目で見てやって下さい。
BizHawkって実際どうなの?
実は私もそれほど突っ込んだ解説は出来ませんので、とりあえずさわりだけでも紹介してみたいと思います。
BizHawkの特徴
- 単体で実績のあるエミュレータのコアを採用
- 内部解像度が設定出来る
- キーコンフィグが実際のコントローラー画像つきでわかりやすい
- ホットキー設定が細かい
- TAS用途に向いているらしい
- RetroArchのCGシェーダーが利用可能
- ユーティリティ的なツールが充実してそう
なんだかこのツールメニューを見てるだけでもすごく色々な事が出来そうな気がしてきます、もちろん使いこなせればの話ですけど…
BizHawkの対応機種
一般的なものをピックアップすると、ファミコン、スーパーファミコン、ニンテンドー64、ゲームボーイカラー、ゲームボーイアドバンス、プレイステーション、セガマスターシステム、メガドライブ、セガサターン、PCエンジン、ネオジオポケットカラー、ワンダースワンカラーがあります。
マイナーなところではアタリのリンクスやコモドール64なんかも対応してますが、日本でこの辺りの機種を使ってる人ってあまりみえませんよね?とりあえず詳細はBizHawkの公式サイトで確認出来ます。
BizHawk公式サイト
BizHawkの設定をしてみよう
それでは簡単に画面設定とキーコンフィグの辺りだけちょろっとイジってみたいと思います。
まずは画面設定から
Config > Displayから設定を開きます。
Display Configuration画面の左下にある、Auto Prescaleにチェック(デフォルトでは入ってた気もしますが)を入れておくと内部解像度を自動調整してくれるようなので、それでOKなら画面設定に関しては特にイジるところはなさそうです。あとは画面右側でアスペクト比やウィンドウサイズを好みで設定するくらいでしょうか。
画質をイジりたい場合は(内部解像度とフィルタくらいですけど)Auto Prescaleのチェックを外してUser Prescaleの値を適当に設定します。Scaling FilterはHq2xかScanlinesの2種類しかありませんが、UserにしてSelectボタンからRetroArchのCGシェーダーを利用する事が出来ます。
あとは隣りにあるDisplay MethodのタブからDirect3DかOpenGLを設定して、それ以外のタブは適当にイジってもいいしそのままでも良かったような気がします。
スクリーンショットで比較してみる
スクリンショットはFile > Screenshot > Screenshotか、デフォルト設定のままならF12で撮影出来ます。その時にCapture OSDという項目にチェックを入れておくと、設定した内部解像度とシェーダーを適用したスクリーンショットになり、チェックが入っていないと本来の解像度にフィルター無しのスクリーンショットになります。
尚、撮影したスクショはBizHawk本体のあるフォルダ > 機種毎に作成されるフォルダ > Screenshotsの中に作成されます。 それではせっかくなので設定を変えて撮影した画像をいくつか比較してみる事にしましょう。
Capture OSDにチェック無し
ワンダースワンカラー本来の解像度だとこのサイズになるようです。以降のスクショは全てCapture OSDにチェックを入れて撮影したものになります。
Prescaleとシェーダー を変更して撮影
まずは左からPrescale×1・シェーダー無し、Prescale×4・シェーダー無し、Prescale×1・xbr-hybridで撮影した画像です。
何だか違いが微妙過ぎていまいちよくわかりませんが、そこはなんとなくで。ちなみにPrescale×4とフィルタを同時にかけていないのは私のPCが非力だからです…
ここまでのスクショはアスペクト比が4:3でしたが、これを16:10に設定するとちょっとPSPっぽくね?という事で撮ってみました。
左からPrescale×4・シェーダー無し、Prescale×1・xbr-hybridです。
スーファミやプレステならこのくらいの事は大抵どのエミュでも出来ますが、ワンダースワンだとそういうわけにもいかないんですよね。
コントローラーのキーコンフィグ
コントローラーのキーコンフィグはコアを起動した状態でないと設定出来ないので、設定したい機種のゲームを起動してから、Config > Controllersを選ぶと設定画面に入る事が出来ます。
ワンダースワンの場合はこんな感じ。
Normalタブで横画面、Rotatedタブで縦画面時の設定なので、縦横どちらの画面でも同じ感覚で操作出来るようにキーをアサインする事が可能です。私の思い違いだったら申し訳無いですが、これが出来るのってBizHawkだけのような…
ホットキーのアサイン
ホットキーの設定もなにげに自由度が高いです。あらためてこうして触ってみるとBizHawk結構悪くないんですよね。
全般的な操作に関するタブ
ステートセーブ関係のタブ
それ以外にもまだ6つタブがあるので、更に色々と設定出来るようです。
BizHawkの気になるところ
最後に画面設定をイジっていて気になったところを挙げておきます。
シェーダを設定すると激重になる場合が
シェーダを設定した後、数十秒から長いと数分近く固ってしまう場合があります。一度この現象が発生するとBizHawkの起動時や画面設定のメニュー開閉時にも同じ状態になるような気がします。これはそのタイミングでシェーダをその都度コンパイル?か何かするからだという話を聞いた事がありますが、私も正直詳しい事はわかっていません。
とりあえずおま環の可能性も否定出来ませんが、もしそうなった場合はconfig.iniをテキストエディタで開いて、DispUserFilterPathに設定されたパスを一旦消してしまいましょう。
BizHawk結構いいかも?!
BizHawkは日本語化されていない事もあって敬遠している方もいそうですが、中国語やキリル文字に比べたら何となくわかる部分は多いですし、鉄板と言える定番エミュが無い機種はもうこのBizHawkで十分かなとも思います。
でも今はマルチエミュと言ったらRetroArchが断然勢いありますからねぇ…そこが何とも悩ましいところです。