Switchエミュ Ryujinxの導入と初期設定など
先日yuzuの導入と初期設定についてエントリーを書きましたが今回はRyujinxについても同じようにまとめてみました。
yuzuの方が何かと話題になる事が多いように思いますが、Ryujinxも負けてないどころかむしろこちらの方がいいんじゃないかと思える部分もあってどっちをメインで使っていこうか悩ましいところではあります。
とまぁそんな事を考えるのはまだ時期尚早かもしれませんけどね?
2020/9/13時点で最新の1.0.5347での設定内容になります。
公式のセットアップ&設定ガイド
当エントリーはこちらの公式ガイドを参考にしています。
公式のガイドをまるっと翻訳サイトに放り込んだ方が…と言う話もありますがそれはそれで。
Ryujinx導入の事前準備
本題に入る前にRyujinxの導入にあたってハードウェア要件と起動に必要なファイルの確認です。
ハードウェア要件
Ryujinxの場合はよくある最小・推奨構成ではなく最低このくらいは欲しい的な感じでしょうか。
GPU | OpenGL 4.4以降 |
RAM | 8GB以上 |
何れにしてもyuzuと同等のスペックは必要かと思われます。
Ryujinxの導入に必要なファイル
例によってこの手のファイルは自分で用意していただくという前提で話を進めますが、Ryujinxの導入には以下のファイルが必要です。
prod.keys
Switchのファームウェア
Ryujinxにはファームウェアが必要なのでyuzuより敷居が高く感じるかもしれませんが、yuzuが利用出来ている方ならまず大丈夫かと思われます。ファームウェアはトリムしていないxci形式のイメージファイルからもインストール可能ですが、ゲームの発売時期によってバージョンが変わるので特定のバージョンを狙って入れるのは難しいかもしれません。
尚、prod.keysとファームウェアのバージョンは合わせるようにとの事です。合ってないとどうなるかは試していないので何とも言えませんけど。
あと、Audio BackendにOpenALを使用する場合はOpenALのインストールが必要です。
現在はRyujinxのバイナリにOpenALが同梱されているという事なのでインストールは不要になりました。
Ryujinxの導入
それではRyujinxのダウンロードからファームウェアのインストールまでの手順です。
Ryujinxのダウンロード
Ryujinxのダウンロードは公式サイトのダウンロードページから。
必ずしも最新版がリンクされてるとは限らないので、最新版が欲しい場合はAppVeyorのHistoryを表示させて一番新しいものを選ぶといいでしょう。
Ryujinxのインストール
任意のフォルダに展開するだけでOKです。
システムフォルダはデフォルトでAppDataに作成されますが、ポータブル化する事でRyujinx本体と同じ場所に設定可能です。詳細はこちらのエントリーを参照してください。
prod.keysの配置
それではまずRyujinx.exeを実行します。
prod.keysがありませんよ?的なダイアログが表示されるのでとりあえずOKをクリックして閉じます。
メニューのFile > Open Ryujinx Folderをクリックします。
表示されたフォルダにあるsystemの中にprod.keysを入れます。
Ryujinxを一旦終了させて再起動します。ここで先ほどのprod.keysがありませんダイアログが再び表示された場合はprod.keysを入れたフォルダが間違っているかファイルに問題がある可能性があります。
とりあえずprod.keysはOKだったものとして次に進みますね?
ファームウェアのインストール
メニューのTools > Install Firmware > 用意したファームウェアのフォーマットに合わせてどちらかを選択してインストールします。
ファームウェアのバージョンとインストール確認のダイアログが表示されるのでYesをクリック。
これでファームウェアのインストールは完了です。OKをクリックして次に進みます。
Ryujinxの設定
メニューのOptions > SettingsをクリックしてRyujinxの設定画面を開きます。各タブの画像は私の設定ですが、おかしな事をしていないとは言い切れないので注意が必要かもしれません。
Generalタブ
いわゆる一般的な設定ですがその割に項目は少なめです。
General
- Enable Discord Rich Presence
Discordリッチプレゼンスを有効にする、という事で例によって私はチェックを外しています。
Game Directories
上の画像ではまだ設定していない状態ですが、AddボタンをクリックしてSwitchのイメージファイルが保存してあるフォルダを選択します。
Theme
- Use Custom Theme
自作テーマ(他の方が作ったものでもいいですけど)を使用したい場合はチェックを入れてBrowseボタンから使用したいテーマファイルを選択します。
Inputタブ
Ryujinxの入力設定です。
- Enable Docked Mode
ドックモードを有効にします。 - Direct Keyboard Access
ここは特別な理由が無い限りイジらない方がいいそうです。
ドックモードを有効にした場合はPlayer 1~8までのConfigureボタンから各コントローラの設定をしますが、そうでない場合は一番右下のHandheldのConfigureからコントローラの設定をします。
コントローラ設定
Configureを押すとコントローラの設定画面になります。
ジャイロ機能を利用したい場合はこちらのエントリーが参考になれば幸いです。
参考までに下の画像は左がDinputで右がXinputの例です。
RyujinxではXinputのコントローラの方が設定が簡単なようです。確かに公式のガイドでもDinputに関しては一切触れられていないような…
とりあえずDinputでも問題なく設定出来る事を確認していますが、何か挙動がおかしかったり設定がうまくいかない場合はXinputのコントローラに変えるかX360CEを利用してみてください。
X360CEの使い方に関してはこちらのエントリーがお役に立てば幸いです。
設定の流れ的にはDinputもXinputも同じです。
- Input Device
Dinputの場合:Controller/0(Unmapped Controller)を選択。
Xinputの場合:Controller/0(Xinput Controller)を選択。 - Controller Type
私はPro Controllerを選択しましたがお好みでどうぞ。 - Profile
Defaultを選択してLoadボタンをクリック。
DinputのコントローラがUnmapped Controllerと表示されるのは私の環境の問題かも?なので違う名称で表示されていたらそれっぽいのを選択してください。
これで各ボタンが自動的に設定されるはずです。
…が、そもそもXinput用のデフォルト設定なのでDinputだと全ての設定を見直す事になります。あとはスティックのデッドゾーンがデフォルトでは0.10だけど実は0.20くらいがお薦め的な事がガイドに書いてあったのでそうしてみました。Xinputの場合も設定内容は一応確認した方がいいですが、Dinputよりは修正箇所が少ないはずです。
設定がひと通り終わったらProfileのAddボタンをクリックしてプロファイルを作成しておきましょう。プロファイル名の入力ダイアログが表示されるのでわかりやすい名前をつけてOKをクリックします。
Server HostとかServer Portは別に要らなくね?とか思って消したり未入力の状態だと保存時にエラーが出る(ログにしか表示されないのでわかりにくい)のでそのままにしておきましょう。
Systemタブ
そのまんまですがシステムの設定です。
Core
- System Region
Japan - System Language
Japanese - System TimeZone
デフォルトで入力されているUTCの部分を削除するとプルダウンメニュー的な感じでズラーっとリストが表示されますが、そこから探すより普通にJapanと入力した方が速いような。 - Enable Vsync
垂直同期です、例によって私はチェックを外しています。 - Enable Multicore Scheduling
マルチコアスケジューリング有効、デフォルトのままでいいでしょう。 - Enable Profiled Persistent Translation Cache
プロファイルされた永続的な翻訳キャッシュを有効、だそうな…説明はちと長くなるので後にしますがこれはチェックしておいた方がよさげな感じですよ? - Enable FS Integrity Checks
FS整合性チェックを有効にする、これもデフォルトでいいでしょう。 - Audio Backend
XAudio2が無いのでデフォルトのOpenALでいいかなと思いますが、OpenALをインストールしていないと次回起動時にSoundIOに変わるようです。音が出れば何でもいいや的な方は特にイジらなくていいと思いますけど。
Hacks – These may cause instability
- Ignore Missing Services
見つからないサービスを無視、とりあえずデフォルトでいいでしょう。
プロファイルされた永続的な翻訳キャッシュとは
私も説明出来るほどよくわかっていないのでガイドを機械翻訳でそのまんまですが
PPTCでゲームのロード時間を短縮
一言で言えば、この機能は翻訳された関数をキャッシュして、ゲームをロードするたびに翻訳する必要がないようにします。これにより、ほぼすべてのゲームにおいて、ロード時間(ゲームを起動してからタイトル画面に到達するまでの時間)が大幅に短縮されます。
注意:3回目の起動でパフォーマンスの改善がアンロックされるまでには、少なくとも2回ゲームを起動してタイトル画面までロードするか、それ以上のロードをさせる必要があります。これらの改善は永久的なものであり、今後の追加起動は必要ありません。
という事だそうです、何となくこれはチェックしておいた方がいいような気がしますよね?
確かにこれは起動までが長いゲームほど体感でも速くなったと感じる事が出来ました。
Graphicsタブ
グラフィック設定です、ここは特にイジらなくていいと思いますが一応。
Enhancements
- Resolution Scales
解像度を上げるのはパワフルな環境の人だけにした方がよさそうです。逆にカスタムで画質を落として軽量化する事も出来るのか気になるところですが。 - Anisotropic Filtering
異方向性フィルタリングです、とりあえずデフォルトのAutoで。yuzuの時も書きましたが2xにした方が軽くなる可能性もありそうな予感が無きにしもあらず。
Developer Options
- Graphics Shaders Dump Path
シェーダのパスですか…とりあえずデフォルトのままで。
Loggingタブ
ログの出力に関する設定です。
ここもデフォルトのままで…と思いましたが、ファイル出力は通常時は要らないだろうという事で。
Logging
- Enable Logging to File
ファイルへのログ記録を有効、ここだけチェックを外してみました。
設定の保存をお忘れなく
ここまで設定が終わったら忘れずにウィンドウ右下のSaveボタンをクリックして保存しておきましょう。これを忘れると最初からやり直しになると思います…たぶん、というかほぼ間違いなく。
その他の設定
主な設定以外についてあと少しだけ。
ゲームリストの表示項目
メニューのOptions > Enable GUI Columnsからゲームリストに表示する項目を選択出来ます。
- Enable Favorite Games Column
お気に入りチェックが可能に、ただしお気に入りのみ表示といったフィルタリングではなくソートな模様… - Enable Icon Column
ゲームのアイコンです、さすがに普通これは消さないでしょう。 - Enable Title Name/ID Column
ゲーム名とIDです、これも消しませんよね? - Enable Developer Column
開発元です、細かいようですが表示内容的にはPublisherではないかという気も…間違ってたらすいません。 - Enable Version Column
バージョン表示です、これはあった方がいいような。 - Enable Time Played Column
通算プレイ時間です、クリアまでに何時間かかったとか知りたい時にあるといい気がします。一旦非表示にしても内部的にはちゃんとカウントしてくれてるでしょう、たぶん。 - Enable Last Played Column
最後にプレイした日時です、邪魔でなければ表示しておいてもいいでしょう。 - Enable File Ext Column
イメージファイルの拡張子です、これは不要かなと。 - Enable File Size Column
イメージファイルのサイズです、これも不要かなと思いましたがディスクを空けたい時の参考にする場合もあるので。 - Enable Path Column
イメージファイルのパスです、これは不要ですね。
グリッド表示ならともかくリスト表示なので拡張子とパスだけ非表示にしておけばいいかな?という感じです。これはあくまでも私の設定例なのでもちろん好きなようにしていただいて構いません。
Ryujinxの導入完了!
これでRyujinxの設定はひと通り完了です。いまいちまだよくわかってないところも無くはないですが、あとは当エントリーに書いてある事も無い事も公式のガイドを参考に設定していただけると幸いです。
yuzuで起動しないゲームが結構Ryujinxでは動いたりもするので、Switchエミュはまだyuzuしか使った事が無いという方もこの機会にぜひRyujinxを導入してみてはいかがでしょう。
その他のエミュレータの導入と初期設定についてのページはこちらにリンクをまとめてありますのでよろしければご利用ください。