Switchエミュ yuzuの導入と初期設定など

2020/09/13設定・使い方yuzu,Switch

Switchエミュ yuzu 公式サイト トップイメージ

今更な感じは否めませんがSwitchエミュレータ yuzuの導入から初期設定について私なりに簡単にまとめてみました。

設定と言っても基本的にはほぼデフォルトのままでイジらなくていい項目が多いですし、yuzuの場合まだそれほど細かい設定が無い事もあって主にUI周りの変更だけで済みますが、中には確認しておいた方がいい項目もあるにはあるので私の設定をサンプルにしてざっくりと書いてみたいと思います。

当エントリー執筆時のyuzuのバージョン

2020/9/10時点で最新のMainline 373での設定内容になります。

yuzu導入の事前準備

本題に入る前にyuzuの導入にあたってハードウェア要件と起動に必要なファイルの確認です。

yuzuのハードウェア要件

公式的にはyuzuの起動に必要なPC環境はこんな感じではないかという事です。

CPUGPURAM
最小Intel Core i5-4430 / AMD Ryzen 3 1200Intel HD Graphics 520 / NVIDIA GeForce GT 1030 / AMD Radeon R7 2408GB
推奨Intel Core i7-8700 / AMD Ryzen 5 3600NVIDIA GeForce GTX 1060 6GB / AMD Radeon RX 470 8GB16GB

尚、GPUに関しては

OpenGL 4.5以降およびOpenGL互換性プロファイル、またはVulkan 1.1をサポートする必要があります。

との事なので導入する前に確認しておきましょう。

yuzuの導入に必要なファイル

例によってこの手のファイルは自分で用意していただくという前提で話を進めますが、yuzuの導入には以下のファイルが必要です。

yuzu導入に必要なファイル

prod.keys
title.keys

title.keysはyuzuが自動生成してくれるので無くても構いませんけど一応ね?

ファームウェアを導入する場合(2021/03/12 追記)

yuzuにはSwitchのファームウェアは必須ではありませんが、ゲームによってはファームウェアに含まれるファイルが必要な場合があるようです。その中の一例ですがこちらのエントリーで紹介しているので、リンク先の公式ガイドと併せて参考にしていただければ幸いです。

yuzuの導入

それではyuzuのダウンロードからインストールまでの手順です。

yuzuのダウンロード

インストーラ形式でOKな方は公式サイトのダウンロードページから

画面中央のボタンをクリックでダウンロード出来ます。

インストーラはちょっと…ねぇ?という方はGitHubのreleasesから

Assetsが閉じている場合はクリックで開いてからダウンロードします。Windows版とLinux版があるので間違えないよう注意してください。やたら種類があってどれを落としたらいいのか一見わかりにくそうですが、圧縮フォーマットが違うだけなので自分のPCで展開出来るものを選べばOKです。

yuzuのインストール

インストーラ形式でダウンロードした場合は指示に従ってインストールしてください。私は利用した事が無いのでそちらはごめんなさいという事でひとつ。

そうでない方をダウンロードした場合は任意のフォルダに展開するだけです。

yuzuのユーザーフォルダを作成

インストーラを利用した場合は次の手順は必要ないかもしれませんが、一応やっておいた方がいいかもしれませんよ?

yuzuの初回起動

まずはyuzu.exeを実行してユーザーフォルダを作成してもらいましょう。

最初に次の画像のようなダイアログが表示されたでしょうか。

これはyuzu導入の事前準備のところで書いた「yuzuの導入に必要なファイル」がありませんよ?的な意味なのでここではOKをクリックして進みます。

次に匿名データを共有してyuzuの改善に協力しますか?的な確認が来ます。

いいですとも!ならYes、嫌どす!ならNoをクリックで。この設定は後からでも変更出来ますし、今はあまり深く考えないで適当にフィーリングで決めてOKです。

詳細は公式サイトにも書いてあるのでページごと翻訳サイトに放り込んで目を通してみてください。

次に進むとこんな画面になったかと思いますがどうでしょう。

ついでにこの画面(ゲームリストが表示される部分になります)をダブルクリックしてSwitchのイメージファイルが入ったフォルダを設定出来ますが、これは今やっても後からでもいいです。

ひとまずここで一旦yuzuを終了させます。

必要なファイルの設置

一度yuzuを起動した事でユーザーフォルダが自動的に作成されているはずです。そこで次は以下の場所を開いて事前に用意しておいたprod.keystitle.keysをその中に入れます。

C:\Users\@ユーザー名@\AppData\Roaming\yuzu\keys

もう少し後でその話が出てくるかと思いますが、ついでにこのyuzuフォルダの中にscreenshotsという名前のフォルダを作成しておくといいかもしれません。

ユーザーフォルダを素早く開くには

yuzuが起動している状態ならメニューのFile > Open yuzu Folderをクリックする事で簡単にアクセス出来ます。

yuzuの設定

あらためてyuzuを起動してメニューから Emulation > Configure… と開いて設定していきます。

General

恐らく一番設定する項目が多いであろう場所です。

Generalタブ

  • Limit Speed Percent
    速度制限、私はデフォルトの100%のままにしています。
  • Multicore Emulation
    とりあえずチェック推奨です。2コアでは微妙かもしれませんが4コア以上なら期待出来るかも?
  • Confirm exit while emulation is running
    実行中に終了しようとすると確認ダイアログが表示されます、私はチェックを外しています。外してても何かそれっぽいのが表示される事があるような気もしますが…
  • Prompt for user on game boot
    ゲーム起動時にプロファイルを選択出来るようになります、必要な人はチェックで。
  • Pause emulation when in background
    裏画面にした時に一時停止がかかるようになります。私はチェックしていますが止めたくない方はそのままで。
  • Hide mouse on inactivity
    非アクティブ時にマウスを非表示ですか…とりあえずよくわからないのでそのままにしています。

Hotkeysタブ

ここはまだほとんどイジってませんが好きなように設定すればよろしいかと。設定したい項目をダブルクリックするとどのキーをアサインするか聞いてくるので、キーを押してからOKをクリックします。

画面右上に設定の全削除(Clear All)と初期設定に戻す(Restore Defaults)ボタンがあり、各項目の上で右クリックすると個別に初期設定に戻す(Restore Default)か設定されているキーを削除(Clear)する事が出来ます。

UIタブ

General

yuzuの日本語化はまだ用意されていないので出来る事はテーマの変更くらいでしょうか。ちなみにLanguageをEnglishからSystemに変更しても日本語化はされません…ぐぬぬ。今は素直に公式の対応を待ちましょう。

2021/01/08 追記

Interface languageのプルダウンメニューからJapaneseを選択する事でUIの日本語化が可能になりました。

  • Theme
    個人的にダークテーマは視認性がイマイチ悪くて好きになれないので私はLight Colorfulにしています。
Game List

特に変更しなくてもいいかなと。

Screenshots
  • Ask Where To Save Screenshots (Windows Only)
    ここにチェックが入っているとyuzuの機能でスクリーンショットを撮影した時にいちいち保存する場所を聞いてくるので私はチェックを外しています。チェックを外した場合はその下にあるパスにスクリーンショットが保存されます。

私の環境では初回スクリーンショット撮影時に設定されたパスが存在しない場合、フォルダが自動作成されませんでした。その場合はフォルダを手動で作成する事で次からはそのフォルダに保存されるようになります。デフォルト以外の場所に設定したい場合もあらかじめフォルダを作成しておくか存在するフォルダを指定した方が確実かと思われます。

Webタブ

yuzu Web Service

よくわかりませんがとりあえずデフォルトのままで。

Telemetry
  • Share anonymous usage data with the yuzu team
    初回起動時に聞かれた匿名データをyuzuチームと共有しますか的な項目です。
Discord Presence
  • Show Current Game in your Discord Status
    Discordのステータスに現在プレイ中のゲームを表示するんでしょうか…要らないので私はチェックを外してますが、最近やたら色んなエミュレータの設定で似たような項目を見かける気がします。

Debugタブ

ここは基本的にイジらなくていいでしょう、強いて言えばログを出力したい時にどのレベルまでフィルタするか設定するくらい?かな?

System

ここでは主に言語・リージョンとプロファイルの設定をします。この設定がちゃんとしていないと日本語に対応しているはずのゲームでも英語で表示されちゃったりする場合があるので要注意ですよ?

Systemタブ

System Settings
  • Language
    Japanese (日本語)
  • Region
    Japan
  • TimeZone
    Japan

とりあえず全て日本にしておけば大丈夫でしょう、たぶん。

Profileタブ

Usersからプロファイルを選択して画面右下にあるRenameをクリックするとユーザー名が変更出来ます。アイコンを設定したい場合はSet Imageをクリックして画像を選択します。Addをクリックしてプロファイルを追加する事も可能です。

Servicesタブ

BCAT関係は今のところ必要無い&よくわかってないのでデフォルトのままにしています。

Filesystemタブ

ここも特にイジる必要が無さそうなのでデフォルトのままで。

CPU

CPUとDebugタブがありますがどちらもデフォルトのままでOKかと。

Graphics

今のところAPIの選択くらいでしょうか、まだそれほどイジるような項目はなさそうです。

Graphicsタブ

API Settings
  • API
    安定のOpenGL、速度のVulkanてな感じでしょうか?よくわかりませんけど。とりあえずVulkanにしといて動かなかったり何か不具合があればOpenGLという感じでもいいのではないかと。
  • Device
    OpenGLだとそもそもイジれないし、Vulkanでは使用可能なデバイスが自動設定されるのであまり気にしなくていいような。Vulkanでグラボ複数積みの場合に選択出来るというくらいですかね?
Graphic Settings

ここはデフォルトのままでよさそうです。

Advancedタブ

Advanced Graphic Settings
  • Use VSync
    いわゆる垂直同期というやつですね。そうする事でどのくらい効果があるのか実はよくわかってませんが、私はどのエミュでもこのチェックは外す派です。
  • Anisotropic Filtering
    こちらは異方性フィルタリングというやつでしょうか。比較的軽めのエミュレータでは16xとかにしてますが、yuzuの場合は少しでも軽くしたいのでDefaultのままにしてあります。もしかしたら2xとかに設定した方が軽くなったりする可能性も?

Audio

ここは特にイジってませんが、少しでも軽くしたいなら音は消えると思いますがOutput Engineをnullにするとか、Enable audio stretchingのチェックを外してみるといいかもしれません。

Controls

プレイヤー毎の設定なので私の場合はPlayer 1のみの設定です。

Player 1タブ

Connect Controller

画面左上のConnect Controllerの更に左側の□をクリックすると黄緑っぽい感じの色に変わります。次にその下のプルダウンメニューから任意のコントローラーを選択します。

Input Device

私の場合はエレコムのUSBゲームパッドコンバータにデュアルショック(どちらもめっさ古いやつ)を繋いでるんですが、 この項目のプルダウンメニューにPS2 Controller 0というのがあったのでそれをそのまま利用してみました。

ただ、デュアルショックだとそもそもボタンが足りないのでCaptureとHomeが設定出来ませんし(別に無くても今のところ困ってませんけど)便利機能を空いたボタンに割り振る事も出来ないので、何れはもう少しボタンの多いゲームパッドが欲しいかなーとは思ってたりします。とりあえず今はこれで様子見という事で。

yuzuの導入完了!

これでyuzuの起動に必要な設定はひと通り完了しました。あとは必要に応じて公式のガイドを参考に本体からダンプしたデータを移行する感じでしょうか。

ゲームリストについて

Switchのイメージファイルが入ったフォルダを設定するとyuzuの起動時にゲームリストが表示されるはずですが、ウィンドウサイズによってはゲーム名しか見えていない状態ではないかと思います。その場合はリストの下の方にあるスクロールバーをスライドしてリストの右側の項目を表示させてからNameの列幅を狭めてやるとCompatibilityやAdd-onsなどの列が表示されるようになります。

項目が増えてきたら当エントリーを見直します

既にそこそこ動作するとは言ってもyuzuの最適化はまだまだこれからだと思いますし、当然ながら機能追加などによって設定項目も増えていくでしょう。yuzuの開発が進んで当エントリーの執筆時には無かった項目が増えてきたらエントリーを見直してリライトするかここに追記する形で更新したいと思います。

その他のエミュレータの導入と初期設定についてのページはこちらにリンクをまとめてありますのでよろしければご利用ください。