3DSエミュ Citra ウィンドウ分割時の表示位置とサイズを設定する

ユーティリティCitra,Swindom,3DS

Citra ウィンドウ分割時の表示位置とサイズ設定例1

先日のエントリーで紹介したSwindomを利用した方法になりますが、上画面用と下画面用のイベントを別々に作成する事で強引に何とかしてみました。

まだ実装されたばかりの機能なのでその内に何かオプションや設定が追加されるかもしれませんが、当面はこれでゲームを起動する度にウィンドウ位置とサイズを手動で変更する必要はなくなるのと思うので活用していただければ幸いです。

ディスプレイの解像度は1920×1080を想定しています。

作業に入る前に

当エントリーではSwindomを利用してCitraの分割した上下画面のウィンドウ位置とサイズを設定する方法を紹介していますが、Swindomの基本的な設定や使い方については以下のエントリーを参照していただく前提でウィンドウ処理に関する項目の設定内容についてのみ書いています。

Citraでウィンドウを分割する設定がわからない場合はこちらの記事も併せて参照してくださいね?

設定のポイントと注意点など

それでは今回の設定のポイントと注意点をいくつか。

CanaryとNightlyどちらでも使用出来ます

最初は別々に設定が必要かな?と思いましたが何とかしてみました。

画面レイアウト Separate Windows 専用の設定例です

さすがにそのまんまは無理でしょうけど、応用は効くので全く使えないわけでは無いと思います。

シングルウィンドウモード以外では正常に動作しません

ウィンドウのタイトル名が上下画面で全く同じになってしまうので…

ちなみにここの設定の事です。

下画面がデフォルトのサイズに戻る&位置が移動する場合あり

ゲームプレイ中にCitraの設定を変更するとそうなるような?そうなった場合は下画面をアクティブにすると適用されるはずです。何とかならないか試行錯誤してみましたが今回は諦めました…ぐぬぬ。

イベントの追加

Swindomの使い方に関してはオッケーという前提で話を進めさせていただきますので、その辺は端折ってイベントの追加からいきたいと思います。

上画面用の設定

通常はゲームリストを表示している画面で終了時のウィンドウ位置とサイズは記憶されるはずですが、何れにしても変更する場合は手動になるのでSwindomでやっちゃった方が簡単だと思われます。

ウィンドウ判定

ウィンドウ情報取得 したら右の画像のように赤枠の部分を変更します。登録名は好きに設定していただいて構いませんが、CanaryとNightlyどちらでも機能するようタイトル名からその部分とバージョンを削除、ファイル名もパスを含まないCitra本体のファイル名だけにします。

ちなみに登録名の入力は 追加 を行う時までにすればOKです。

処理設定

ここは起動時に1度だけでいいでしょう。

ウィンドウ処理

3DSの上画面はアスペクト比が5:3なのでこんな感じにしてみました。

位置は左上、ウィンドウサイズは1200×720の設定例
  • X:左端
  • Y:座標指定、30
  • 幅:幅指定、1200
  • 高さ:高さ指定、741(メニューバーの高さ 21pxを加算)

設定内容を確認してOKなら 追加 で登録します。

イベントを複数作成する場合

複数のバリエーションを用意したい場合は、作成したイベントをコピーして変えたい部分だけ変更すると簡単ですが、動作確認済みのものをベースにしないと全部やり直しか修正が必要になるので注意です。

位置は左上、ウィンドウサイズは1400×840の設定例

先ほどの設定をコピって幅と高さだけ変えればOKですね。

  • 幅:幅指定、1400
  • 高さ:高さ指定、861(メニューバーの高さ 21pxを加算)

下画面用の設定

次は下画面用の設定です。

ウィンドウ判定

下画面の ウィンドウ情報取得 をしてから右の画像のように変更します。

ここではタイトル名の中央部分を残しているので 部分一致 にしています。

上画面はゲームリストの状態でもよかったですが、こちらはゲームを起動して下画面のウィンドウから情報取得しないといけません、念の為。

処理設定

下画面は起動時に1度だけではダメっぽいので、とりあえず全部有効にしておきます。

この時はやらなくてよし!みたいなのがあればそこは無効にしてくださいね?

ウィンドウ処理

下画面はアスペクト比が4:3なのでこんな感じにしてみました。ウィンドウの一部があえて上画面と重なるようにしてあるので、嫌だったら重ならないように調整してください。

位置は右下、ウィンドウサイズは960×720の設定例

ウィンドウを下にくっつける場合はタイトルバーの高さは考慮しなくてOKです。また、下画面にはメニューバーが無いのでその高さも加算する必要はありません。

  • X:右端
  • Y:下端
  • 幅:幅指定、960
  • 高さ:高さ指定、720

設定内容を確認してOKなら 追加 で登録します。

位置は右上、ウィンドウサイズは640×480の設定例

ウィンドウを上にくっつける場合はYにメニューバー分の高さを設定します。

  • X:右端
  • Y:座標指定、30
  • 幅:幅指定、640
  • 高さ:高さ指定、480

実際の表示例

ちなみに今回の設定だとこんな感じになるはずです…たぶん。

複数の設定を組み合わせるのもあり

上下画面共に複数のイベント設定を作成しておいて、プレイするゲームなどによって組み合わせを変える事も可能です。下画面がおまけ程度のマップ表示なゲームもあればむしろ下画面の方が重要なゲームもあったりするので。

イベントはチェックボックスで有効/無効を切り替えられます。

尚、今回の設定では下画面はゲームプレイ中でも切り替え可能ですが、上画面は1度だけ処理にしているので下画面と同じようにプレイ中に切り替えたい場合はイベントの処理設定を下画面と同じようにしてみてください。

ウィンドウ分割以外のレイアウトにも応用は可能

当エントリーではCitraのウィンドウ分割したレイアウトの設定例のみ紹介しましたが、それ以外のレイアウトでも同様に処理させる事は可能なので用途に合わせて利用していただければと思います。