Switchエミュ Ryujinxが正式にVulkan対応
一部の開発版で先行して利用可能にはなっていたRyujinxのVulkan対応ですが、本日リリースされたバージョン1.1.200で正式に実装されました。
最初のテストリリースから正式実装まで随分と時間はかかりましたが、これでyuzuと同様にRyujinxでもOpenGLとVulkanどちらにも対応可能になったという事で素直に喜びたいところです。
当エントリーの公開直前にバグフィックスされた1.1.201がリリースされてました。
Ryujinx ダウンロード
公式サイトからもダウンロード出来ますが、Avalonia UI版(まだWIPかもしれませんけど)もダウンロード出来るのでこちらを貼っておきます。
Ryujinx アップデート内容
更新履歴はこちらから参照出来ます。
こちらの開発ブログ記事も参考までに。
今回の変更点をざっくりすぎるほど抜粋するとこんな感じでしょうか。
OpenGLとVulkanを切り替え可能に
Settings > Graphics > Graphics Backend でOpenGLとVulkanを切り替え可能です。
ちなみに左の画像が通常版で右がAvalonia UI版です、念のため。
Preferred GPU に関しては
複数のグラフィックカードを持つシステムのために同じメニューにGPUセレクタを実装し「Preferred GPU」とラベル付けしました。OpenGLが使用するGPUではなくVulkanが使用するGPUを選択できることに留意してください。
という事です。
テクスチャ再圧縮 オプションの追加
先ほどの画像にある Texture Recompression で以下のような効果があるそうです。
有効にするとテクスチャ品質が若干低下する代わりにVRAM使用量が減少します(VulkanとOpenGLの両方に影響します)。4GB未満のVRAMを搭載したグラフィックカードに適用することをお勧めします。
SPIR-Vシェーダーバックエンドの実装
OpenGLのGLSLバックエンドと比較してすべてのGPUベンダーでシェーダのコンパイル時間が大幅に短縮されます。これにより初回実行時のスタッタリングが大幅に軽減されます。
との事です、あと今までに作成したシェーダーキャッシュは全て再作成みたいな事も書いてあったような…
それ以外のアップデート内容
もうちょっと詳しく知りたい方は先ほどの更新履歴や開発ブログを参照していただきたいという事で。
これからはとりあえずVulkanで
以前は安定のOpenGL、パフォーマンスのVulkanという認識でいましたが、最近ではVulkanもかなり安定してきたようなので今はとりあえずVulkan、何か問題があればOpenGLという感じでいいんじゃないかと思います。