AMD FidelityFX Super Resolutionに対応したエミュレータ
今更感はありますがFSRと略される事が多いAMDのアップスケーリング機能「FidelityFX Super Resolution」に対応したエミュレータとその設定についてちょっとだけ書いてみたいと思います。
この設定は大抵ニアレストとかバイリニアとかそんな感じのところにあったりするんですが、プルダウンメニューから選択する形になっている事が多いのでエミュレータをデフォルト設定のまま運用していたり最初に設定して以来そのまんまという方は気付いてない可能性もあるんじゃないかと思いまして。
- Vita3Kを追加しました
FSRって何なの?
アップスケール時に出来るだけ画質を落とさないでパフォーマンスを向上させる機能、みたいな感じでしょうか。適当な事言ってたり微妙に違ってたらすいませんけど。
何れにしてもこの機能が利用出来る環境であれば試してみる価値はあるはずです、たぶん。
こちらのページに比較用のサンプル画像があるので見ていただいた方がわかりやすいかと思います。
まぁそこまでやらんでも十分キレイじゃね?と言われたら私も同意しますけど。
NVIDIAのGPUでも利用可能
自分の使ってるGPUはNVIDIAだから関係無いよね?
そんなふうに考えていた時期が私にもありました…お前だけだってか、そうですか。
FSRをサポートしているGPU
ざっくりですが目安としては
- NVIDIA GeForce 10シリーズ 以上
- AMD Radeon 500シリーズ 以上
という事なので基本的にこれ以降にリリースされたGPUなら対応しているはずです、今から7~8年以内に発売されたものであれば恐らく大丈夫ではないかと。
不安な場合は手持ちのGPUでググってみましょう。GPU-Zみたいなツールで簡単にわかるといいんですけどねぇ…
FSRに対応したエミュレータ
お待たせしました、ようやく本題です。
現時点では以下のエミュレータがこの機能に対応しています。
- yuzu
- Ryujinx
- RPCS3
- Xenia
- Vita3K
各エミュレータでの設定
FXAAやMSAAといったアンチエイリアス機能と併用するのが一般的だそうな。効果の強さも設定可能ですが、最初はデフォルトで試してみてそれからイジる方がいいように思います。
yuzu
エミュレーション > 設定 > グラフィック を開きます。
ウィンドウ アダプティング フィルター で AMD FidelityFX™ Super Resolution を選択。FSR シャープネス で強さを調整します。
Ryujinx
オプション > 設定 > グラフィックス を開きます。
Scaling Filter で FSR を選択。右側のスライダーで強さを調整します。
RPCS3
Configuration > GPU を開きます。
Output Scaling で FidelityFX Super Resolution を選択。RCAS Sharpening Strength で強さを調整します。
現時点ではステレオ3D出力やOpenGLには対応していないとの事です。
Xenia
configファイルにそれっぽい項目はありますが、この設定だけはメニューから変更出来るようです。
F6 を押すか Display > Post-processing settings を開きます。
Resampling and sharpening で AMD FidelityFX Super Resolution 1.0 (FSR) を選択。FSR sharpness reduction when upscaling のスライダーで強さを調整しますが、Xeniaの場合は他のエミュレータと違って数値が低いほど効果が強くなるようなので注意しましょ。
今度はCASって何?という疑問が噴出するかもしれませんがここではあえてスルーの方向で…
Vita3K
設定 >設定 >GPU >Screen Filter のプルダウンメニューから FSR を選択。
強さの調整は見当たらないような?
他のエミュレータにも実装の可能性あり?
プルリクなどをさらっと見てみると他のエミュレータでもこの機能を実装してほしいという声はあるようですが、実装されるかどうかは開発者さんの優先度次第といった感じなので、実装されたらいいなぁー(チラッ)くらいの気持ちで待つのが吉かと思われます。
私自身はまだこのFSRについて比較検証など行っていないので明らかに体感でわかるほどの効果があるかはわかりませんが、○○が重いんだけどもうちょっと何とかならないもんかしら?と思っている方はダメ元で試してみるといいかもしれません。