マルチエミュ aresの画質設定について

設定・使い方マルチエミュレータ,ares

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先日aresの導入と初期設定についてエントリーを書かせていただきましたが、その中でもうちょっとつっこんでチェックしてみたいと言っていた画質に関する設定の補足的な内容になります。

あの辺の設定って実はシステムによって全く効いてない感じなんですよねーという事で、画質の比較なども含めて少し書いてみたいと思います。

aresのVideo設定

当エントリーは主にこの画面の項目についての内容になります。順番に関しては前後する場合もありますがこの中からいくつか項目をピックアップしていきます。

Emulator Settings

気になったのがデフォルトでオンになっているこの3つの項目ですが、全てのシステムで効果があるとは限らないようです。少なくとも私がチェックした感じではこのような結果に。

  • Color Bleed(色にじみ)
    スーファミしか効果が感じられないような…
  • Color Emulation(カラーエミュレーション)
    効果あり:スーファミ、ファミコン、ゲームボーイカラー / アドバンス、ワンダースワンカラーなど
    効果無し:ニンテンドー64、マスターシステム、ゲームギア、プレステ、PCエンジン、ネオポケカラーなど
  • Interframe Blending(フレーム間合成)
    確認の仕方が悪いのかもですが、今のところ効果が感じられるシステムは無し

Color Bleed(色にじみ)

ひと通りシステムを起動してみましたが、この設定が効いてるっぽいのはスーパーファミコンだけな感じ?ビデオドライバとの兼ね合いもあるかと思いましたがそうでもないような…とりあえず隣接するピクセルをぼかす効果があるのでドットをくっきりさせたいならオフ推奨です。

次の画像は上の3つの項目が全てオンの状態とそこから Color Bleed だけオフにした状態の比較です

ares VIDEO 設定 スーファミ 全てオンares VIDEO 設定 スーファミ 色にじみ オフ

Color Emulation(カラーエミュレーション)

実際のハードウェアに近い色を再現という事ですが、画面が暗く発色も良くないので個人的にはオフ推奨です。

次の画像は先ほどと同様に全てオンの状態から Color Emulation をオフにした状態の比較です。

ares VIDEO 設定 スーファミ 全てオンares VIDEO 設定 スーファミ カラーエミュレーション オフ

もう一つ例として次はGBAの場合。

ares VIDEO 設定 GBA 全てオンares VIDEO 設定 GBA カラーエミュレーション オフ

オンにした方が好みだという事であればもちろんオンで構いません。

Interframe Blending(フレーム間合成)

ぶっちゃけこの設定だけは効いてるのか効いてないのかさっぱりわかりません…LCDの半透明効果をエミュレートするという事で恐らく携帯機の話だとは思うんですが、それでもざっと試した限りではどのシステムでも違いが全くわかりませんでした。

Color Adjustment(色調補正)

順番的には最初の設定ですが、Emulator Settings の項目をイジってからこちらで最終調整する方がいいような気がしたので。基本的には Color Emulation をオフでだいたいオッケーな感じになると思うので、それでもまだちょっと暗いとか明るすぎる時くらいしかここは触る事は無いでしょうけど。

設定画面で言うと左の状態から右の状態にした場合の比較です。

変更した項目は

  • Saturation(彩度):100% → 150%
  • Gamma(ガンマ):100% → 150%
  • Color Bleed:オン → オフ
  • Color Emulation:オン → オフ
  • Interframe Blending:オン → オフ
ares VIDEO 設定 スーファミ 全てオンares VIDEO 設定 スーファミ 彩度・ガンマ 150%

ここまで明るくすると色が飛んでしまう事の方が多いですが、違いがはっきりわかるようあえて極端にしてみました。実際はもう少し控えめに調整した方がいいでしょう。

N64 Render Settings(N64レンダリング設定)

ニンテンドー64のエミュレーション時のみ有効な設定です。

Enable Vulkan(Vulkanを有効)

このチェックを外すとParaLLEl-RDPではなくMAME RDPを利用する事になり、次の項目(SD・HD・UHD、Supersampling)が反転して設定出来なくなります。

SD・HD・UHD

とりあえず一番違いがわかりやすいSDとUHDで比較してみましょう。

ares VIDEO 設定 N64 SDares VIDEO 設定 N64 UHD

このサイズに埋め込んじゃうとイマイチわかりにくいですが実サイズだとそれなりに違うような…

Supersampling(スーパーサンプリング)

HDとUHDの解像度をSDにスケールダウンして表示するので実質的にウィンドウサイズ 2x (480p) 専用と言っていい気がします。ウィンドウサイズを 4x (960p) で使用する場合はこのチェックを外さないとすっごい微妙ではありますが若干画質が落ちます。

設定出来るところは少ないが画質はいい

結局あれだけしか設定項目が無いにも関わらずシステムによってはそれすら効いてなかったりするので、画面に関しては実質ウィンドウサイズくらいやシェーダーくらいしかイジれる部分が無いような気もしますが、どのシステムでもキレイに表示してくれるので私としては特に不満はありません。むしろ設定は楽だしかなりいいんじゃないの?という感じです。

それでは特にこれと言ってオチはありませんが…この辺でaresの画質設定に関して〆たいと思います。