GBAエミュ mGBAの導入と初期設定など
現在GBAの定番エミュと言ってもいいmGBAですが、当サイトでは機能追加の度にちょっとした紹介記事を書いた事はあってもきちんとmGBAの設定について書いた事がなかったのでここらであらためてmGBAの導入と初期設定についてまとめてみたいと思います。
とか言って実は当エントリー公開時の内容は4年くらい前のNightly版を元に書いてしまっていたので慌てて最新版を元にした内容で書き直しました…以後こういった事のないよう気をつけますんでどうかご容赦を。
2021/9/15時点で最新の開発版 Revision 7113-45e81d0での設定内容になります。
公式の設定ガイド
特にそれらしいガイドは見当たらないのでとりあえずFAQのページを。
mGBA導入の事前準備
mGBAの導入にあたってハードウェア要件と起動に必要なファイルの確認です。
さすがに何世代も前のハードなので要件的なものは非常にユルくWindows10が動作している環境であればそれだけで問題は無いものと思われます。
ハードウェア要件
公式のGitHubによると
Windows Vista以降が動作するコンピュータであればエミュレーションを扱うことができます。また、OpenGL 1.1以降に対応している必要があり、シェーダーや高度な機能にはOpenGL 3.2以降が必要です。
という事なので、よほどムチャなシェーダーでも適用しない限りそれほど新しくないCPUや内蔵GPUでも特に問題は無いでしょう。
mGBAの導入に必要なファイル
mGBAの起動にBIOSイメージは必須ではありませんが、あった方が互換性は向上するはずです。
- GBA(ゲームボーイアドバンス)のBIOSイメージ
- GBC(ゲームボーイカラー)のBIOSイメージ
- GB(ゲームボーイ)のBIOSイメージ
- SGB(スーパーゲームボーイ)のBIOSイメージ
mGBAの導入
それではmGBAのダウンロードから初回起動までの手順です。
mGBAのダウンロード
最新の安定版と開発版は公式サイトのダウンロードページから。
こちらからも安定版・開発版がダウンロード出来ます。個人的にはバージョンが明記されているのでこっちの方が好きだったりしますけど。
開発版の方のリンク先を間違えていたので貼り直しました、ホントすいません…そのせいで私も思いっきり失敗してしまったわけですが。
mGBAのインストール
インストール版(installer)を利用する場合はインストーラの指示に従ってください。アーカイブ版(archive)は任意の場所に展開すればOKです。
ポータブルモードについて
portable.iniという名前の空ファイルをmGBA本体と同じ場所に置いておくか、mGBA起動後にメニューから設定可能です。ポータブル化しない場合は以下の場所にシステムフォルダが作成されます。
C:\Users\ユーザー名\AppData\Roaming\mGBA
インストーラ版は使ったことが無いので未確認ですが、アーカイブ版にはportable.iniが同梱されています。
mGBA起動後にメニューからポータブル化する場合は上記の場所にもシステムフォルダが作成されてしまう事に注意です。作成されるだけで参照や更新はされませんけど。
mGBAの初回起動
mGBA.exeを実行すると自動的に日本語化(システムに対応した言語)されるはずなのでその前提で設定を進めていきます。
ここでポータブル化する場合は ツール > ポータブル化 をクリックすると「ホントにやっちゃっていいですか?」的なダイアログが表示されるので はい をクリックします。
mGBAの設定
それではmGBAを起動したところで設定に入りましょう。日本語化された事で詳細な説明はほとんど不要と思われるのでざっくりといきます。
ツール > 設定... をクリックで設定画面を開きます。
以下、各項目毎の画像は設定例になります。
ビデオ/オーディオ
ここは特にイジる必要無しかと思いますがお好みでどうぞ。
インターフェース
- なぜか自動で日本語化されなかった、またはあえて英語にしたいような場合は言語(Language)のプルダウンメニューから変更したい言語を選択。
- ライブラリーというのはいわゆるランチャー的なゲームリストの事です。
- 以下の項目はその内に翻訳されると思いますが一応
When Inactive(非アクティブ時)
When minimized(最小化した時)
Pause(一時停止)
Update
自動更新に関する設定です。
- Update channel
プルダウンメニューからStable(安定版)かDevelopment(開発版)を選択。 - Automatically check on start
mGBAの起動時に自動で更新確認するならチェック。 - Check now をクリックするとその場で更新チェック出来ます。
エミュレーション
- Save state extra data
セーブステートにセーブデータやチートコードを含めるか設定出来ます。 - Load state extra data
同様にロードステートの設定です。
機能強化
先ほど設定したディスプレイドライバとこのビデオレンダラーの違いが正直よくわかりませんが、これもOpenGLにしてしまうとゲーム起動時のウィンドウサイズがここで設定した高解像度スケール × 画面サイズ(モニターのサイズを超える事は無い?)になってしまう場合があるのでソフトのままにしておいた方が無難な気がします。
mGBAを起動して最初にゲームを開いた時は問題無いようですが、その状態から画面サイズを変更したり次のゲームを開いた時にそうなる感じです。
BIOS
BIOSイメージを使用する場合は 参照 からそれぞれファイルを設定します。
パス
上の画像はmGBA本体と同じ場所に各フォルダを作成した場合の例です。
デフォルトの設定ではセーブデータ・セーブステート・スクリーンショット・パッチ・チートは全てROMイメージと同じ場所に作成されるようになっています。
それでノープロブレムな方はイジる必要はありませんが、絶対にノゥ!!!という方は任意の場所にフォルダを作成してそのパスを 参照 から、または直接入力して設定します。その場合は ROMファイルと同じディレクトリ のチェックを外す事をお忘れなく、と言うか先にチェックを外さないと設定出来ませんけど。
セーブデータ以外のフォルダは基本的に自動作成してくれないようなのであらかじめ作成したフォルダを設定しましょう。
ロギング
特に何か無い限りログは不要だと思うのでデフォルトのままで。
ゲームボーイ
イジるとしたらゲームボーイのパレット設定くらいでしょうか。
キーボード
キーボード使用時の設定です、特に説明は不要ですね?
コントローラー
コントローラー使用時の設定です。こちらも特に難しいところは無いと思いますが、複数のコントローラーを接続している場合は画面中央ちょい下のプルダウンメニューから変更します。
ショートカット
ショートカットキー(ホットキー)の設定です。こちらも1つの機能に対してキーボードとコントローラーの両方設定出来るのがいいですね。
キー設定の手順はこんな感じ。
- 設定したい項目を選択
- キーボード か ゲームパッド を選択
- キー設定用の枠(適用 の上)をクリック
- 設定したいキー、またはボタンを押す
シェーダー
シェーダーの設定です。あらかじめいくつか用意されているのでそれをロードしたり自分で値をイジって設定する事が可能です。新規シェーダーをロード で適用、適用したシェーダーを取り消す場合は シェーダーをアンロード をクリックします。
設定の保存
設定が済んだら OK または 適用 をクリックで変更が保存されますが、この時に再起動を促すダイアログが表示される場合があります。
その場合は OK をクリックでダイアログを閉じて ファイル > 終了 、またはウィンドウ右上の × からmGBAを一旦終了させて再起動しましょう。
上記以外の設定など
これ以外の画面から設定する項目について何点か。
ウィンドウサイズの変更
オーディオ/ビデオ > 画面サイズ から任意の倍率を選択します。
ライブラリーの追加
イメージファイルが入ったフォルダを ファイル > ライブラリーにフォルダを追加... から追加します。ライブリーになってますがその内に修正されるでしょう…たぶん。
このリストの内容は library.sqlite3 という名前のデータベースに保存されます。
フォルダの中身を追加・削除してもライブラリーには反映されないので、変更があった場合はキャッシュをクリアしてライブラリーを再作成する必要があるかと思われます。
mGBAの導入完了!
それほどイジるところは無いだろうと思ってましたが、あらためてこうしてまとめてみるとそれなりに大変だったような気もします。と言うかやはりUIが日本語化されるとそれだけでかなり敷居の高さが変わるなとあらためて実感しました。
何れにしても当エントリーの最初の公開時から間違いに気付いて修正するまでの間に閲覧された方には大変ご迷惑をおかけしました…なんかおかしいなぁmGBAってこんなんだったっけ?と思いながら書いてましたが途中で気付けよって話ですね。以後こういった事のないよう気をつけたいと思います、いやもう本当に。
その他のエミュレータの導入と初期設定についてのページはこちらにリンクをまとめてありますのでよろしければご利用ください。